人生3回目のJALファーストクラス搭乗体験談をご紹介します。前回は羽田とロンドンを結ぶ路線に搭乗しました。今回はアメリカ最大の都市であるニューヨークに行ってきました。
北米路線のJALファーストクラスに搭乗するのは今回が初めてで、更にニューヨーク便は成田空港に発着しているため、成田のファーストクラスラウンジの利用も初めてでした。
フライト情報
航空会社 | JAL(日本航空) |
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便名 | JL006便 |
機材 | ボーイング777-300ER |
クラス | ファーストクラス |
出発地 | 東京(成田国際空港) |
出発地ラウンジ | JALファーストクラスラウンジ |
到着地 | ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ国際空港) |
フライト時間 | 12時間55分 |
金額 | 往復210万円 |
空港チェックイン
成田空港のJALチェックインカウンターには、ファーストクラス専用のレーンがあり、エコノミークラスやビジネスクラスよりもスムーズにチェックインカウンターまで進めます。私と同行者も列に並ぶことなく、すぐに手続きを始められました。
また、当然ながら、ここで預けた手荷物はプライオリティ扱いとなり、到着空港のターンテーブルで荷物を受け取る際も、最優先で出てきますので、ファーストクラス以外の他の乗客の荷物よりも早く受け取れるというメリットがあります。
ラウンジ
手荷物検査や出国審査を済ませ、まずはお目当てのJALファーストクラスラウンジへ向かいます。
写真には「First Class Lounge」と「Sakura lounge」のロゴが写っていますが、ファーストクラス利用者はどちらも利用可で、ビジネスクラスの方は後者のサクララウンジのみ利用可となります。
ラウンジに入って席を確保し、まず目に入ったのがアルコールの種類の豊富さです。
「季節のワインセレクション」というコーナーには、JALが季節ごとに厳選したシャンパンと白ワインと赤ワインを飲むことができます。また、ブランデーやウイスキーなどといった洋酒も写真の通り、充実しています。
そして、もう一つお酒に関して気になったのが「SAKE BAR」というコーナーです。こちらでは複数種類の日本酒を味わうことができます。
プライバシーの都合上、他のラウンジ利用者の写った写真は掲載しておりませんが、私が訪れた際には日本人よりも外国人の方がよく「SAKE BAR」に立ち寄っていました。
Sushi BAR
JALファーストクラスラウンジの目玉と言えば「寿司バー」です。
目の前で寿司職人が寿司を握ってくれるというサービスで、ラウンジにあるという事を除けば、本当に寿司屋で寿司を頂いているのと何も変わりません。寿司職人の方も気さくで、写真撮影にも快く応じてくださいました。
写真ではスープがあったりサラダがあったりと、ちょっとごちゃごちゃしてしまっている感が否めませんが、同行者は「本まぐろ・紋甲イカ・玉子焼き×2」を、私は「本まぐろ×2・紋甲イカ・玉子焼き」をお願いしました。
ネタも新鮮で、出発直前にこんなおいしいお寿司を食べられるとは思ってもいませんでした。
なお、私たちはこのような形で寿司をお願いしましたが、基本的には「本まぐろ・紋甲イカ・玉子焼き」の3貫1セットで提供されています。
もしかしたら混雑時などはこの基本セットのみの受付になるかもしれません。私たちの近くの席には、「本まぐろ×4」で注文していた強者もいらっしゃいましたが…笑
人気サービス
ところで、今回は利用しませんでしたので写真がないのですが、JALファーストクラスラウンジではシューポリッシュサービス(靴磨き)やリラクゼーションサービス(スカルプ・ボディ・足ツボ)なども提供しています。
特にリラクゼーションサービスはお願いしたいなぁと思っていましたが、同じ事を考える方が多いのか、やはり大人気のようで、受付に行くと予約可能時間がフライト時間よりも遅い時間しか空いてないとのことでしたので、今回はパスすることにしました。
搭乗
さて、ラウンジで寿司やお酒を満喫したら、いよいよ飛行機に搭乗します。優先搭乗で先にゲートを通ると、機内に乗り込む前に道が分かれます。
左に進めるのはファーストクラスだけで、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーとエコノミークラスは右に進みます。
ウェルカムドリンク
機内に入るとキャビンアテンダントの方が色々と案内をしてくださいました。荷物を収納したり、身支度を調えていると、ウェルカムドリンクにシャンパン「ドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブラン」を持ってきてくださり、早速おいしく頂きました。
なお、今回は私たちが搭乗した際には既に他の乗客の方も複数いらっしゃいましたので、座席周辺の写真撮影は控えました。
これまで搭乗してきたファーストクラスは空席がちらほらあったのですが、さすがは人気路線とでも言いましょうか、今回は満席となっていました。
シートの解説はJALファーストクラス搭乗記「東京→ロンドン」「ロンドン→東京」「ニューヨーク→東京」の3記事からご覧頂ければと思います。いずれの記事も、今回とフライトと機材もシートタイプも同じ「JAL SUITE」です。
飲み物
さて、ウェルカムドリンクを飲み終わる頃に、可愛らしい前菜のような3品が出てきました。いずれも写真の通り、一口でぱくっと食べられるサイズで、小さいながらも味はしっかりしていておいしかったです。
写真左に写っている飲み物は「ロイヤルブルーティー クイーン オブ ブルー」です。前回のJALファーストクラス搭乗時に出会い、そしてはまってしまい、1人でボトル1本空けた非常に美味な高級茶です。
ファーストクラスに搭乗する多くの方は、仏サロン社の「シャンパーニュ サロン」というファーストクラスを代表するような高級シャンパンを飲まれることが多いのですが、私は今回も「ロイヤルブルーティー クイーン オブ ブルー」を1人でボトルを空けました。笑
機内食
そして、ここからは洋食コースの始まりです。まずはアミューズ・ブーシュとして「甘海老のタルタルと冷たいグリーンピースのクリーム」がやってきました。
普段こんなにおしゃれな食事をすることがあまりないので、どんな味か気になりましたが、そんなにグリーンピースが強く主張していなくて、食べやすかったです。
また、アミューズ・ブーシュと同時に、パンも頂きました。キャビンアテンダントの方が3,4種類のパンを持ってきてくださり、その中から好きなパンを選ぶというシステムです。「パン・ド・カンパーニュ」と「豆乳バターロール」を頂きました。
これコース料理あるあるだと思うのですが、思いのほかパンがおいしすぎて、パンを序盤に結構食べた結果、メインディッシュに到達する頃にはお腹がいっぱいになっている…。
この状態になるのを避けるために、今回はパンのおかわりはせずに、「パン・ド・カンパーニュ」と「豆乳バターロール」の2つだけで我慢しました。笑
続いて、アペタイザーです。アペタイザーは次の3種類の中から選ぶシステムとなっています。
- “キャビア”ズワイガニとともに新鮮なホワイトアスパラガスを添えて
- “新玉ねぎ”軽いポタージュに温度玉子とイベリコハムを浮かべて
- “フォアグラ”さやいんげんとアーティチョークのサラダとともに
私はフォアグラがあまり得意ではないので、キャビアの料理をお願いしました。
以前にロンドン路線に搭乗したときも同様に驚いたのですが、JALファーストクラスではキャビアが瓶のまま、ドンと出てきます。申し訳程度ではなく、しっかりと量があって、本当に幸せでした。
メインディッシュもアペタイザーと同様、
- “和牛フィレ”モリーユ茸とグリーンアスパラガスのエチュヴェと
- “黒豚”春人参と小さなそら豆をたっぷり添えて
- “平目”そのムースとともにちりめんキャベツで包み蒸しに
の3つの料理の中から選ぶ形です。
私は最初の和牛フィレを選択しました。機内食のお肉というと、固かったりパサパサしていたりすることがよくありますが、さすがはファーストクラスのメインディッシュです。
火加減もちょうどよくて、ジューシーで柔らかいステーキが出てきました。美味の一言です!
最後に頂いたデザートは「神谷町ブレンドのティラミス」です。写真を見るとティラミスにはなかなか見えないかもしれませんが、黒い部分がチョコレートになっています。
ティラミスの上にはフローズン状のコーヒーのようなものが乗っていました。なかなかお目にかかれないおしゃれなデザートで、味も甘すぎず、ばっちりでした。
就寝
コース料理を全ておいしく頂いた後は、就寝タイムです。
さすがに食べてすぐは寝付けませんので、食後しばらくビデオ番組などを見てから、キャビンアテンダントの方にベッドの用意をお願いしました。用意して頂いている間にお手洗いを済ませて、座席に戻るとベッドが完成しています。
JALはファーストクラスの寝具にもかなりこだわっていて、枕とマットレスにエアウィーヴを採用しています。枕は「エアウィーヴピロー S-LINE」、マットレスは「エアウィーヴ DUAL MODE」で、どちらもJAL特別仕様となっています。
なお、マットレスは硬めと柔らかめを選択できます。同じ1枚の「エアウィーヴ DUAL MODE」なのですが、片面が硬め、もう一方の片面は柔らかめになっていて、ひっくり返すだけで硬さを変えることができるという代物です。
ちなみに私はマットレスは硬い方が好きなので、硬めでお願いしました。
起床
しばらく寝た後に、体を少し動かしたくなったので、トイレ近くの少し広まったところにやってきました。
テーブルにはアメニティやミネラルウォーター等が置かれていて、自由に取れるようになっています。フライト中の機内は乾燥しがちなので、いつでもトイレに行くついでに貰って来られるというのは良いですね。
また、ふと窓の外を見てみると、綺麗な景色が広がっていたので、写真を1枚撮りました。飛行機は雲よりもはるか上空を飛びますので、当然と言えば当然なのですが、雲を上から見下ろしている感覚がいつも新鮮に感じます。
朝食
そろそろ到着時刻が近づいてきて、機内の照明も明るくなりました。
前回のロンドンの時と同じく、起床後はリフレッシュメントの「季節のフルーツの盛り合わせ」を頂きました。中のイチゴがハート型になっていて、このような細部へのこだわりにも感心してしまいました。
コーヒーはJALファーストクラスのロゴが入ったオリジナルコップで出てきます。
ユニークな形をしていますが、取っ手が持ちやすくて非常に良かったです。売り物ではありませんが、実は帰りの便で頂けて、とても嬉しく思いました(参考:ニューヨーク→東京搭乗記)。
お土産
最後の写真はJALオリジナルショコラの「Jean-Paul Hevin フルール」です。英字の部分は「ジャン=ポール・エヴァン」と読みます。
チョコレートの名門ブランドで、国内では伊勢丹新宿本店や三越銀座店など、限られた10ちょっとの店舗でしか購入できません。
機内ではお願いしなかったのですが、「甘い物が好き」という話をしたことをキャビンアテンダントの方が覚えていてくださったのか、最後にお土産として頂くことができました。
細かいところまで気を遣って頂き、最後までファーストクラスのフライトを満喫できました。
入国審査
ジョン・F・ケネディ国際空港のイミグレーションには、ファーストクラス利用者向けの優先レーン等はありません。
羽田空港や成田空港などと同様、ファーストクラスもビジネスクラスもプレミアムエコノミーもエコノミークラスも、平等に並ぶようになっています。
ただ、今回はファーストクラスで1番最初に機外に出たためか、イミグレーションには人が誰もおらず、すいすいーっと進むことができました。
有人審査の前に、キオスク(機械)を使って簡単な手続きを行うのですが、これが終わってしまえば、イミグレーションもほぼ終わりです。有人審査は、一言二言簡単な挨拶を交わす程度でした。
イミグレーションの後は手荷物の受け取りがありますが、ファーストクラスなら出発空港でのチェックイン時にプライオリティ扱いにしてもらえますので、他の乗客よりもだいぶ先に手荷物がターンテーブルから出てきます。
まとめ
人生3回目のJALファーストクラス、そして人生初の北米路線JALファーストクラス搭乗記、いかがでしたでしょうか。前回のロンドン滞在の際も感じましたが(参考:東京→ロンドン搭乗記・ロンドン→東京搭乗記)、やはりファーストクラスは最高です。
13時間に迫るロングフライトでも、ロングフライトとは思えないほど、時間の進みが早く感じました。
シートや設備が良いのももちろんなのですが、なんと言ってもキャビンアテンダントの方々のプロフェッショナルぶりが印象に残りました。皆さん機内での所作を心得ていて、近すぎず遠すぎずの心地よい接客をしてくださいました。
毎度毎度ファーストクラス体験談の締めが同じで恐縮ですが、今回のフライトに関わったキャビンアテンダントと地上スタッフの皆様、本当にありがとうございました。ニューヨークからの帰りのフライトも楽しみにしています!